ヤフーショッピング出店の可能性 売れない?出品販売手数料は?
2017年1月11日
野中です。
僕の親しい友人が年末商戦期に、
2億円近い数字を月の売上で叩きだしました。
いやはや凄い月商ですよね。
手法を聞いたのですが、
う~ん、なるほどなと思う内容でした。
非常識とも言える数字を売上を上げる人達は、
せどりと言う範疇ではくくれない仕入れを
していることが非常に多いもの。
しかし、
その友人がしていることは、
まぎれもなく”せどり”ど真ん中を突っ走っていました。
誰もが使える小売店から、
普通のお客さんと同じ価格で、
商品を仕入れしているからです。
ただし、他の人と違う最大のポイントは
販路になります。
Amazonではなくて、
ヤフーショッピングを使っています。
もちろん、
ヤフーショッピングを使った「だけ」で
それだけの売上を上げられるわけではありません。
しかし、
売上と言うのは市場の可能性を端的に表すもの。
普段のせどりでも、
ヤフーショッピングを使えば、
面白いことになりそうなので、
実際に使ってみたら、どうなるのかを考えてみました。
ヤフーショッピングとは。気になる出店・販売手数料
毎度おなじみあのヤフーが
運営しているネットショップのことです。
ヤフーショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/
僕が講師をしているBUPPAN!と言うコミュニティでも
チラホラと単語を耳にするようになってきました。
「集客力」と「販売力」が
良い感じに高まってきている、
最近最も伸びが著しい販路のうちの一つです。
特徴は何と言っても
手数料が安いところに尽きます。
後発組からAmazonや楽天の牙城を崩そうと
ヤフーが力を入れているのが、
ヒシヒシと感じられます。
・月額固定費がかからない
・手数料が5%程度
(AmazonでFBAを使うと20~25%程度)
と言った具合。
(入金サイクルが基本は月に1回。
手数料を払えば最大月に6回。)
手数料がこれだけ顕著に差があると、
利益率にも相当跳ね返ってくるんだろうなと
思ってシミュレーションしたら、
予想通りの結果となりました。
せどりで、ヤフーショッピングを”上手く”使う方法。売れない可能性を排除
ヤフーショッピングを”上手く”使うとは、
Amazonを捨て去って、
ヤフーショッピングに丸ごと鞍替えしましょう、
と言う話ではありません。
Amazonを今まで通りに使いつつ、
いいとこ取りで併用することができてしまう。
FBA倉庫に納品してある商品は、
他サイトで売れた場合の発送も兼ねてくれています。
(通称、FBAマルチチャンネルサービス)
このサービスを使うことにより、
販路を併用することが「お手軽に」可能となります。
AmazonFBA倉庫から直送するためには、
どっちみち今まで通り納品しなくてはなりません。
ヤフーショッピングに販路を拡大するとは、
全く別のノウハウや物流を1から構築するのではなくて、
今までしている作業に多少+αするだけで、
叶えることができてしまうんですよね。
全品ヤフーショッピングへの出店で、売上と利益と利益率の伸び
具体的な例があった方がわかりやすいと思うので、
数字に落とし込んで見ていきましょう。
Amazonで仮に毎月
【月商100万円、利益額25万円、利益率25%】
を出している人を土台として
ヤフーショッピングを併用するとどうなるのか。
最初にやや極端な例から行きましょう。
ヤフーショッピング「のみ」で
商品が全部売れた場合です。
手数料が大幅に下がります。
Amazonでは売上に対して20~25%程度が、
ヤフーショッピングを使うと10%程度に激減します。
(ヤフーショッピングの手数料
そのものは5%程度ですが、
FBA保管手数料やマルチチャンネルサービス等の
手数料5%程度加わると10%程度)
安くなった手数料の10%程度がそのまま利益に
なるので、
【月商100万円、利益額35万円、利益率35%】
と言うことなり得ます。
販路をAmazonからヤフーショッピングに替えただけで、
利益率が10%も上がってしまった。
手数料のAmazonでの高さとヤフーショッピングの安さを
如実に表している例となりました。
実際のところは
ヤフーショッピング「のみ」で販売しても、
こう言った結果には、まずならないでしょう。
いくら伸び盛りのヤフーショッピングとは言え、
Amazonと同じくらいの集客力と販売力を
備えているとは考えにくいからです。
では、実際にAmazonとヤフーショッピングを
現実的なレベルで併用した場合に、
売上や利益や、どれくらい作業量がかかるのか・・・
現実的にヤフーショッピングに出店した場合
次に現実路線を走ろうかなと思います。
Amazonとヤフーショッピングを併用した場合。
まず、それぞれがどれくらい売れるかと言う話ですが、
ヤフーショッピングの販売力は、
Amazonを10とするとざっくりと3として、
話を進めていきましょう。
いかんせん感覚的な数字ですが、
・Amazonほどは集客力と販売力がない
・しかし、特にせどらーのライバルはそれほどいない
これらをトータルで考えてみたり、
耳にする他の方の売れ行きを聞いていると、
これくらいはありそうな気がするからです。
先ほど出した例だと、
Amazonのみで、
【月商100万円、利益25万円、利益率25%】
ですから、
ヤフーショッピングは、
【月商30万円、利益額10万円、利益率35%】
このようになります。
ヤフーショッピングを使うとは、
これら2つの販路を併用するので、
足し算して
【月商130万円 利益額35万円 利益率27%】
になると言うこと。
月商が30%↑、
利益額が40%↑、
利恵率は微増、
ここには書いていませんが、
1.3倍商品が売れるので、
回転率も30%↑
になりました。
相当良い数字ではないでしょうか。
ヤフーショッピングに出店した場合に増える作業量
新しい販路を広げるわけですから、
今まで通り以上の作業量が発生するのは、
致し方ないところ。
初期登録とか新しい管理画面に
慣れるまでの手間とかは、
さて置いておいておきましょう。
これらは1回こっきりだけなので、
黙って慣れるしかないからです。
気になるのが、
毎日のタスクはどれくらい増えるのかと
言う視点。
・増える作業
・取られる時間
この2点ですね。
書き出してみたんですが、
意外と大した作業量ではないなあと言う印象です。
Amazonは多種多様なレポートが、
ダウンロードし放題なので、
ちょちょっと加工して、
ヤフーショッピング側に一括ファイル等で、
アップロードすることで、
ほとんど手間が無いことがわかったからです。
定期的にしなくてはならないタスクとしては
例えば・・・
・Amazonに出品納品する毎に、
ヤフーショッピングにも出品や値付けする
⇒出品商品のAmazonのレポートを
ヤフーショッピングにアップすれば良いだけ。
10分とか? (出品する度)
・価格や併売品の管理
⇒FBA商品一覧のレポートをダウンロードして、
多少いじってヤフーショッピングにアップすれば良いだけ。
10分とか?(ほぼ毎日)
・FBAマルチチャンネルの発送作業
⇒1個1分くらい。
上記の月商30万円レベルで月に1~2時間程度
(商品が売れる度にほぼ毎日)
・買う前と買った後の問い合わせ対応
⇒1回5分くらい。
(問い合わせがある度)
トータル作業量で月に10時間くらい。
ただし、
このレベルの作業なら、
自分でやるまでもありません。
ランサーズやクラウドワークスなどので
外注さんを募集できるサイトで人を集めて、
月5,000~8,000円くらい払えば、
喜んで仕事してくれそうな内容です。
慣れるために、
最初の1~2か月は自分でタスクをこなして、
その後はさっさと人に仕事を振るのが良いかと思います。
Amazonとヤフーショッピングが同時に売れてしまったときは
また、
併売した場合の一番のネックになりうる、
商品管理ですが、
こちらについても大した問題にはなり得まえん。
Amazonとヤフーショッピング両方売れたら、
在庫切れを起こした方の評価が下がってしまう、、、
そんな心配があるかもしれません。
しかし、
その場合はAmazonを
優先させてしまうだけで良い話。
ヤフーショッピングは、
在庫切れでキャンセルしたとしても、
悪い評価はつかないからです。
ヤフーショッピング出店の可能性 売れない?出品・販売手数料は?まとめ
大筋のところで言えば、
販路にヤフーショッピングを取り入れるのは、
非常に有益になりそうな気がしています。
今まで見て頂いた通り、
月々5000円ぽっちの外注費で、
利益額が40%上昇して、回転率は30%上昇する可能性を
秘めていますもんね。
ただし、
まだ触ったことは一切ない段階なので、
実際に試用してわかる不明点や躓く点は
後からボコボコと出てくるもの。
「マイナスの懸念点」は、
果たしてどれくらい売れるのかと言う点。
Amazonが10売れたときに、
ヤフーショッピングでは本当に3売れるのか、
は正直わからないです。
これはもうトライしてみることでしか、
掴めない知見だと思っています。
「プラスの期待」としては、
〇ヤフーショッピングを使った場合の仕入れ量の増加
が上げられます。
回転率が40%アップしたら、
仕入れ基準が変わります。
いつも以上に
「量」と「質」共に
緩い基準で仕入れができてしまう。
売れるカテゴリを上手く導き出せば、
仕入れ量を2倍とかにできるかもしれません。
ヤフーショッピングを使えば
利益率は+10%多く取れるので、
今まで利益率が8%しか取れなくて
捨ててきた商品も拾えます。
さらに、
〇値段も多少上げられるので、
さらなる利益率の向上
が考えられます。
どこのショッピングモールも
顧客を囲い込んでいて、
ヤフーショッピングは、
Tポイントカードユーザーが主にその層。
実際僕も今月待つで切れる期間限定ポイントが、
何万ポイントかはあったので、
多少の価格差ならヤフーショッピングで
買うつもりです。
Amazonの値段よりも3%高く売れたら、
トータルでAmazonに比べて、
利益率が合計13%(!)も上がってしまいます。
同じ商品を売っているとは思えないくらいの差。
記事の内容を書きながら、
勝手にテンションが上がって、
よりトライしたい気持ちが高まってきました笑
追伸1
ヤフーショッピング自体は、
何年か前に手数料を大幅に下げたことで
話題になりました。
(それまではサービスそのものは提供していたのですが、
ECサイト上の存在感は、ほぼゼロ。)
その時は話題にはなったものの、
出店者数がいきなり伸びた印象はありませんでした。
新しいサービスが開始されたときに、
「ビバ!先行者利益!ブルーオーシャン!」
とすぐ飛びつく
フットワークの軽さも確かに重要です。
ですが現実的に考えてみると、
一定規模まで立ち上がらないサービスの数の方が
割合としては遥かに多いことも事実。
今回のヤフーショッピングの事例は、
「機が熟したきたので、飛びつく。」
と言う感覚に近いでしょうか。
市場やサービスの特徴にもよるので、
いつ突っ込んだ方が良いのかについて、
ここでは詳細な解説に脚を踏み入れませんが、
・誰よりも素早く飛びつく
・機が熟したら飛びつく
・飛びつかない
の3つの選択師を手元に置いておいて、
参入するのかを見極めるのが
良いと思っております。
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